産業用太陽光発電システムの部材構成とは?

 日本の産業用太陽光発電システムの部材構成を以下に説明します。

  1. 太陽光パネル(ソーラーパネル): 太陽光を受け取り、光エネルギーを直流電力に変換するためのパネルです。主にシリコンを使用し、複数のセルが組み合わさっています。
  2. 支持架台(マウント構造): 太陽光パネルを設置するためのフレームや支持構造物です。地上に設置する場合は、鉄骨やアルミニウムなどが使われます。
  3. インバーター(パワーコンディショナー): 太陽光パネルから得られる直流電力を交流電力に変換する装置です。家庭用や50kW未満の小規模のシステムでは単相インバーターが使われることが一般的ですが、産業用の大規模システムでは三相インバーターがよく使われます。
  4. 変圧器: インバーターで変換された交流電力をより高い電圧に変換するための装置です。高い電圧に変換することで送電ロスを抑えることができます。
  5. 配線・ケーブル: 太陽光パネルからの発電電力をインバーターや変圧器に伝送するための配線やケーブルです。
  6. 計測装置: 発電量やシステムの動作状況をモニタリングし、管理・制御するための計測装置が含まれます。
  7. 系統連系装置: 発電された電力を電力グリッド(送電網)に連系するための装置です。太陽光発電の余剰電力を電力会社に売電する場合に使用されます。
  8. サージプロテクター: 天候や雷などの異常な電力変動からシステムを保護するための装置です。

これらの部材が組み合わさり、太陽光エネルギーを電力に変換し、産業用太陽光発電システムが構築されます。産業用のシステムは一般的に家庭用よりも規模が大きく、発電量も多いため、高効率の設計とシステムの信頼性が求められます。

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